久しぶりに、”一聴き惚れ” した曲があったので、和訳してみます。
SUPERBLOOM – MisterWives
Superbloomとは
スーパーブルーム – 異例の降雨によって、砂漠地帯などに大量の野花が咲く現象
アルク英辞郎
特に湿っぽい冬と大量の雨により、なにもなかった広大な土地一面に、一気に花が咲き誇る現象のようです。
この曲では、人知れず頑張ってきた人をスーパーブルームに例えて、
努力が実る、咲き誇る時を歌っているようです。
和訳
(ブルーの部分はGenius lyricsからの引用です)
粘り強いあなた。ママがあなたをそう作ったように
あなたは誰の助けも必要ない
Ah-na-na, ah-na-na, ah-na-na
Wallflower in the spring
春の壁の花
誰もあなたを封じ込めやしないわ
みんなの知らないところで、きっと努力が実る
[コーラス]
私は「おめでとう」と言われるべき
だって私はやり遂げたんだから
ずっと影で頑張ってきた
もう隠しはしない
私は「おめでとう」と言われるべき
やり遂げられたなんて信じられない
もし私に「あんたにはできっこない」って言うんなら
そう、その時がまさに
私が咲き誇る時
力を発揮する時、輝く時なのよ
粘り強いあなた。ママがあなたをそう育て上げたように
だからあなたの魂には、力強い炎が燃え上がってる
絶対に手離さないで
炎を燃え上がらせて、輝かせるのよ、みんなを圧倒させて
[コーラス]
私が自分自身を選ぶその瞬間まで、砂漠に雨は降らなかった
日の出前が最も暗い時
その時がまさに、
私が自分自身を選ぶその瞬間まで、砂漠に雨は降らなかった
日の出前が最も暗い時
その時がまさに、
Superbloom, superbloom
私が咲き誇る時なの
[コーラス]
用語解説
Wallflower
「壁の花」は、パーティーなどで隅っこの壁にへばりついて、人との交流を避けている人のことを指します。
このことから、「仲間外れ」の意味にもなります。
映画の題名として有名です。
wallflower を superbloom などの単語と共に歌詞に使うことで、
人知れず頑張ってきた子のことを歌っているんだな、と歌詞が暗示している人を想像することができます。
Through the cracks
これは fall through the cracks のように使われ「見落とされる、見過ごされる」という意味です。
fall through the cracks (割れ目に落ちる)= 見落とされる、ということですので、
割れ目(crack)は、「誰にも気づかれないようなところ」という意味で、
この歌詞の中では「人知れず」と訳せるのではないかなと思います。
come out the other side
直訳では「反対側に出る」という意味ですが、
「終える」「やり遂げる」「~できるようになる」という意味のイディオムです。
He will come out on the other side being fluent in English after taking all the courses.
(授業が終わった後、彼は英語がスラスラしゃべれるようになっているだろう)
のように使うことができます。
この例文では、all the courses というトンネルに入って、
反対側から出てみたら (come out on the other side) 、英語が流暢になっていた、
というようにイメージすることができます。
I picked me for the very first time
この部分は訳に苦労しました。
そもそも I pick me という言い方はありません。
アメリカ人に聞いてみましたが、
えー、なにこれ、意味わかんない。
歌詞自体下手な英語だね。あんまりいい歌じゃないね。
と、まさかの歌自体全否定されました(笑)
アメリカの人が作った歌なのにおかしいなぁ…
そこでスウェーデン人の友達と相談してみて、
Pick someone up は、誰かと付き合う、という意味だから、
Pick me up = 自分を選んだ/自分と付き合う = 誰もいらない、自分自身を大切にするんだ
という意味になるんじゃないかな…?
という結論に落ち着きました。
歌は難しいですね。
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