フィンランドの大学に留学したい…!
大学を選ぶため、Learning agreement を提出するために、授業のシラバスを見たいけど、
どこに書いてあるかわからない…。
当記事はそんな迷える君たちに向けた内容を提供します。
授業名/授業コードの調べ方

シラバスを見るために、最初に授業名を調べよう!
シラバスを調べるためには、授業名または授業コードが必要になります。
まずは各大学HPから授業一覧をチェックして、面白そうな授業の名前をリストアップしましょう。
(PCのメモ帳などにでも、コピペしてリストアップするのがおすすめ)
授業名または授業コードは、大学HPの「留学生向け授業一覧」ページからチェックすることができます。
「留学生向け授業一覧ページ」とは、留学生向けに英語で開講されている授業だけが一覧で見れるページのこと。
「留学生向け授業一覧ページ」が配置されている場所は、各大学のHPの仕様によって全然変わってくるので、自分が志望する大学のHPの中から探し出しましょう。
授業コードとは
授業名さえわかれば、シラバス検索ができます。が、ちょっとまった!
授業名のみで検索すると、候補が複数表示されて、
お目当ての授業のシラバスにたどり着くまで、ひと手間かかる場合があります。

例えば、「Intercultural communication」という名前の講義だったとします。この授業名をシラバスにかけると、フィンランド人向けのIntercultural communicationの授業、前学期の授業、お試し短期間用、など、いろんな授業が何十個も出てきて、留学生向けのものを探し当てるには、一個一個シラバスを開かなければなりません。
そこでおすすめなのが「授業コード」。
授業コードとは、各授業に割り当てられている数字のことで、「留学生向け授業一覧ページ」に載っている授業名の横に書いてあります。
授業コードで検索すると、お目当ての授業のシラバスを一発で探し当てることができるので、簡単明快です。
授業名と授業コードの探し方
こちらは東フィンランド大学の「留学生向け授業一覧」ページ。
この中から興味のある学科/コースのタブをクリックすると、下に開講されている授業一覧が表示されます。

https://kamu.uef.fi/en/student-book/studies-for-exchange-students/
オレンジの下線を引いた部分が、「授業コード」で、その右に書いてあるのが授業名。
この数字をコピーして、下で説明するWebOodiの検索エンジンにてペーストして検索すれば、
お目当ての授業のシラバスをパッと出すことができます。
シラバスってどこに書いてあるの?
授業名/授業コードを入手したら、いよいよシラバスを検索します。
実はフィンランドの大学の授業シラバスは大学HP内にはありません。
フィンランド内の全大学のシラバスは、 WebOodi といういわば「授業シラバス」統合サイトに掲載されているのです。
そして、WebOodi Helsinki university, WebOodi Eastern Finland university…と言ったように、
それぞれの大学用WebOodi に分かれています。
こちらは東フィンランド大学の Weboodi。
他の大学の授業シラバスを見る時は、Google検索で「○○ University WebOodi」と検索してみてください。
左上の「WebOodi」の左横のロゴが、大学のロゴを表します。
そのロゴを見れば、どの大学のWebOodiか確認できるはず。
検索の仕方
授業シラバスを検索するのに、Log in は必要ありません。
そのため留学前であってもシラバスを見ることはできます。
ただ、留学を現地で開始して、授業の履修登録を行う際は、大学からもらったパスワード等でLog in しましょう。
検索エンジンを使った調べ方
サイトトップページの、右上にある検索エンジンに授業名または授業コードを入力しましょう。

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
または、「INSTRUCTION AND COURSES」のタブから、「Search for instruction」を選択して
表示された検索エンジンからでも検索できます。

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
こちらの画面からは、条件を設定して検索することができます。
右上の「ADVANCED SEARCH」をクリックすると、さらに言語等の指定もできます。

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
カタログ一覧から検索
この検索方法はあまり使いませんが、もし「自分の学部の授業のシラバスを片っ端から見たい!」
「見落としがないようにチェックしたい!」という場合にはおすすめの検索方法です。
(ただしフィンランド語で開講される授業も一緒に表示されます)
トップページの「INSTRUCTION AND COURSES」のタブの下の二番目「Course catalogues」を選択してみてください。

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
すると、こんな画面に。

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
この中からお目当ての分野を探して、「+」マークを押すと、各学部が表示されます。
そして学部の「+」マークを押すと、より詳細が表示され…というように、
分野>学部>コース
の順で一覧を表示させることができます。

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
コースのリンクをクリックすると、こんな画面が表示されます。

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
「Teaching」または「Study units」のタブをクリックすると、
そのコースで開講されている授業一覧が表示されます。
シラバスの見方

お目当ての授業は見つかったけど、でもなんだかシラバスの見方がわからない…
授業内容はどこに書いてあるの?
まず、授業シラバスには「Course/Exam」のページと、「Study unit」のページがあります。
自分が今どちらを見ているかは、ページの左上を見てください。
Course/Exam のページ
この画像では Course/examのページになっていることがわかります。
(画像を紛失しました、復旧までしばらくお待ちください)

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
このページでチェックすべきは、Time と Teaching Languages です。
この授業では、授業の開講期間が、2020/9/23から2020/12/9だということがわかりますね。
また、言語は英語での開講のようです。
さらに、先生の都合等で、毎週同じ時間に開講されるとも限りません。そのため、授業同士で時間帯が被ることもありますが、その場合はどちらかの授業の先生に申し出れば、欠席の代わりの課題をもらえます。なので、授業の時間かぶりは少々あっても問題ありません。
Course/ExamからStudy Unitへのページ変換

授業シラバスには「Study Unit」と「Course/Exam」のページがあることはわかったけど、
どうやって変換するの?
ページの変換には、授業シラバスの右上にある小さなボタンをクリックしてください。
Course/ExamページからStudy unitのページに移る際には、ボタンの名前は「Show study unit」となっています。

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
Study Unit のページ
こちらはStudy Unitのページです。

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
こちらのページでは、授業内容の確認ができます。
Description のセクションに、この授業の目標や目的等が詳しく書かれています。
特に注意してチェックすべきは、
・Teaching methods :授業形態(オンラインか対面か)
・Evaluation criteria :テストかエッセイか
・Campus :どのキャンパスで開講されるか
Study UnitからCourse/Examへのページ変換
Study unitのページからCourse/Examページに移る際には、ボタンの名前は「Show courses/exams」になっていて、
クリックしてもページは変換されず、同じページの下に自動スクロールされるだけです。

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
(自動スクロールされた、ページ下の様子)

https://weboodi.uef.fi/weboodi/etusivu.html
自動スクロールされた先にコースが表示されるので、お目当てのコース名のリンクをクリックすれば、またcourse/examのページに戻ります。
ちなみに、この画像の場合は、「Registration ended(履修登録期間終了)」の方ではなく、まだRegister(履修登録)が続いている方を選択した方が良いですね。
履修登録がまだ続いている授業の方が、情報が最新のはずです。

履修登録したい場合は、「Register」のリンクをクリックすれば、履修登録できます。
活用方法
今回確認したシラバスですが、もしかしたら留学終了後も重要な資料として利用するかもしれません。
例えば、日本帰国後、日本の大学にて単位交換制度に申請する際、
「授業の合計時間」や「単位数」、「評価方式」等の情報を提出するように言われる可能性があります。
そんな時は、このオンラインシラバスから簡単に調べられます。
私の場合は、このシラバスのスクリーンショットが単位互換の判断材料として使用されました。
また、単位交換制度では、おそらく授業内容を示すための資料の提出も求められます。

「やばっ、うっかり授業で使った資料を保存しておくのを忘れた…!」
そんな時は、またこのシラバスに立ち戻りましょう。
各授業を担当した先生の連絡先がシラバスに載っているはずですので、資料の再送をお願いできます。
先生の連絡先が無い場合は、先生の名前をコピペして各大学HPの検索エンジンにかけると、
先生の連絡先が表示されますので、

「すみません…資料を送ってもらえないでしょうか…?」
とお願いすると、結構快く引き受けてくれますよ。
紙で頂いた資料は、なくさないように保管しましょう。

他にも東フィンランド大学情報!


*当記事の画像は、Weboodi uef のスクリーンショットを使用しました。
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