この記事では、フィンランドはヨエンスーという森と湖いっぱいの地域に留学した私が
冬にどう過ごしていたかをご紹介します!
一日中薄暗くて雪が多くて、辛いイメージの冬ですが、
友人さえいれば、とっても楽しく過ごすことができるのです!
フィンランド(ヨエンスー)の冬がどれくらい寒いのか、防寒対策はどのくらいすればよいのか、
について知りたい人はこちらをご覧ください。
冬は何して遊ぶの?
とてもよく聞かれる質問ですが、気温がマイナスだってなんのその。
冬も冬で、外でとっても楽しく遊べます!
例えば、サマーコテージに訪れるのも夏だけではありません。
“サマー”というわりには ”ウィンター”もじゃんじゃん行っていました。
カントリースキー
冬には、散歩の代わりにカントリースキーをしている人たちを毎日目にします。
雪が多く降るヨエンスーでは、公園の歩道がカントリースキーのトラックに早変わり!
この辺に行けば、近所の人たちがたくさんスキーしているのが見れるはず!
トラックもここにあります。
↓これは実際にヨエンスーの普通の歩道でスキーを楽しんでいる映像。。。
スノーモービル
スノーモービルを持っているお友達がいたらラッキー!
元湖の上でバイクで疾走するのは、とっても楽しい体験です。
湖が完全に凍ると、湖の上に実質上の”道路”が出現し、
運搬業者が大きな湖を真横に横切っていく様子が見られるようになります。
そりすべり
すぐ近くの丘で、気軽にそりすべりができちゃうのもとっても魅力的。
ミニそりは東フィンランド大学にて借りることができます。
結構絶叫度が高くて、絶叫系が苦手な私には結構な地獄でした。。。
そりすべりの定番の場所はこの教会の裏。
このGoogleストリートビューでも多くの人たちが集っているのがわかりますね!
みんなそりすべりしに来ているのです。
雪合戦
また、友人に雪合戦を突然仕掛けることができるのもこの季節の特権。
道端の路地裏で、友人と真剣勝負をしてみては?
今年2020年にはヨエンスーにて「Yukigassen」が開催されました。
雪合戦世界大会への切符をつかむ、ヨエンスー代表が決定される大きな試合でした。
アイススケート
フィンランドの大学ではおそらく同じようになっていると思いますが、
私が留学したヨエンスーにある大学UEF(東フィンランド大学)では、
学生であればアイススケート用またはアイスホッケー用のスケート靴を無料で借りることができます。
図書館の本みたいに、期限が来たら返すシステムです。
スケート靴を学校のロッカーに置いておくことはできませんので、各自家にて保管するようにしましょう。
借りる場所は、大学にあるISYYオフィス。大学内のHaltia Buildingの2階にあります。
(ISSのホームページ)
(ISYYのコンタクトインフォメーション)
スケート場は学校の横にある、スタジアムの目の前(屋外)に作られます。
普段であればただの空き地の場所が、雪が積もった後、少し整備するだけであっという間にスケート場になってしまうのです。
(この目の前に見えているのが、冬にスケート場になるところ)
また、ラトランカツという学生寮にもスケート場が設置されます。
アイススイミング
こちらはポーラーベアという、ヨエンスーのサウナ施設。
湖の横にサウナ施設が設置されていて、サウナに入って湖にダイブして…を繰り返すことができます。
冬は普段の湖が ”アイススイミング” の場となり、一層冷たい水浴びが体験できます!
本当に景色の綺麗なサウナで、冬は写真のような、
夏はこの動画で紹介されているような景色を見ることができます。
ちょっと辛いので私は冬の湖飛び込みはあまり好きじゃないんですが…(笑)
”常連” ステッカーを貼り付けた近所の人たちは、ギャーギャー叫ぶ私に微笑みながら、
静かに入って出ていきます….
地元の人たちはサウナの中では積極的に話しかけてくれるので、
地元の人とお話したい人にはうってつけ!(湖に入らなくてもサウナだけ利用できます、大丈夫)
冬のBBQ
冬にだってBBQができちゃう!
ヨエンスーの湖の付近には、予約したら30€で貸し出してくれるBBQ用の小屋があります。
友人たち大勢で借りれば一人1€。
みんなでソーセージを焼きながらおしゃべりするのはとっても楽しいです。
暖炉の火にあたりながら、ギターで歌ったり…外で星を見たり…。
だいたいこの辺にありますが、森のど真ん中なのでできれば現地の友達と行きましょう。
迷ってしまうかも….
アイスフィッシング
氷に穴をあける工具と釣り竿を友達から借りれたら、湖の上でアイスフィッシングを楽しむことも可能!
ただし、まあ釣れないので覚悟の上で…。
冬のコリ山でスキー/スノーシュー
冬のコリ国立公園では、ダウンヒルスキーやスノボ、スノーシューなどを楽しむことができます。
詳しくはこちらから
家の中でボードゲーム大会
寒すぎるときは家にこもって友達と遊ぼう!
フィンランドや他のヨーロッパ地域では、日本よりずっとボードゲームが盛んです。
カフェにも気軽に使えるボードゲームがたくさん置いてあるので、
カフェに長居しながら友達とゲーム大会することも一般的。
寒い冬だからこそ、中でぬくぬくボードゲームが弾みます。
【写真集】極寒の中でしか見れない絶景
雪の桜
桜みたいですね、
実はこれ、雪が木の枝の周りに凍ってできた、氷なんです!!
日光に反射してキラキラ光り、スパンコールのカーテンのようになびく様に、
うっとりせずにはいられません。まさにアナ雪の世界(?)
アクセサリーのような雪の結晶
町中が丸いフォルムに包まれる
これはベランダのベンチなのですが、
雪が溶けて積もるを繰り返して、見事な雪の層を形成しています。
丸くてふっくらしたフォルムがあらゆる看板の上に表れて、見る景色すべてが丸っぽくなります。
静の巨木の世界
Koli国立公園の山の中では、このような雪の冠を被った巨木たちを見ることができます。
このような木々を、フィンランド語で ”Tykkylumi” と言います。
(*あまり一般的な単語ではないようです)
時には、あまりの雪の重さに耐えかねて木が折れてしまうこともあります。
地面に咲く雪の華
冬の初めには、道端にこうした「雪の華」が咲き乱れます。
踏むと、ザクザク、と音がします。
凶器になるつらら
綺麗だけれど、大変危険なのがつらら。
この縦長の鋭い氷、すべてつららです。
解け始める冬の終わりごろは、つららに近づかないでください。
体につきささってしまった人もいるそうです…!
おまけ:アイス消費量世界一の理由
フィンランドはアイスの消費量が世界一なんですが、
こんな寒いのになんでかわかりますか?
それは、冬の終わりに『0°暑く感じる現象』が起こるからなのです…
冬入りたて、11月頃: -9°
あ、やばい肌がチギレル….冬越せるわけないやん…
冬の終わり、2月下旬:-9°
ヤッフーイ!今日めっちゃ暖かい!
-10°切ってるとか!!!春!?春なの!?!?
と、こんな風に、同じ気温なのになぜか、冬の終わりの方が断然暖かく感じるのです。
おそらく厳しい冬に鍛えられたのでしょうね…。
冬が明け、ついに気温 0℃の日がやってくると、みんなこぞってアイスを買いに行きます。
市場のアイス屋台には行列ができるほどです。
0℃の日にTシャツで歩き回るやからがいるのもこの現象のせい。
私も気温0°くらいになると、自転車を漕ぎながらジャケットの前を全開にして、汗ばんでいました。
0℃で半そでだったら夏はどうなんの?!と思うかもしれません。
彼らは夏は上半身裸になって湖で泳いでおります。。。
最後に。
この曲のMV冒頭が、Joensuuの凍った川そっくりなんです。ぜひ見てみてください。
Tom Misch ー「Water baby」
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