フィンランド人が本当は日本人に似ていない30の理由

フィンランドいろいろ
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フィンランド人は「ヨーロッパの日本人」と言われることもあるほど、日本人とそっくり!

…と、言われがちです。

でも、知れば知るほど、考え方、価値観やライフスタイルは全く違うということが分かってきます。

もちろん似ている部分もあるけど、それは表面上。

 

今回は、些細なことから、社会全体の共通認識まで、筆者がフィンランドに滞在する中で感じた

フィンランド人と日本人の “違い” について、独断と偏見でお送りしていきます。

もちろん、フィンランド人全員がみなここに書いたような特徴を持ち合わせているわけではありません。筆者の周りにいるフィンランド人と接する中で感じたことを書いています。あくまで私のステレオタイプです。

 

“性格” 編

相手の言葉をそのまま受け取る

私たち日本人は、誰かのお誘いを断るときに、はっきり「行かない」と言えない時がありませんか?

んー、ちょっと考えとく

はーい(あ、これは行きたくなさそうだな)

という会話があったら、これはたいてい NO の雰囲気だなということがわかります。

または、断るのが申し訳なくて、嫌々参加してしまうという人もいるかもしれません。

 

 

ところが同じことをフィンランド人相手に返答すると、文字通りそのままの意味で捉えられてしまいます。

んー、ちょっと考えとく

はーい(考える時間が欲しいんだな。後でもう一回聞いてみよう)

という解釈になってしまうため、日本人は度々 NO という意思を伝え損ねてしまうことも。

 

また、こういう場面でも…

元気ないね、大丈夫?

うん大丈夫….

こういう時も、「元気ない」ことを察することはできても、「大丈夫」と言われたら「大丈夫なんだ」と信じてしまいます。

フィンランドでは、自分の意思をはっきりわかるように伝えることを心がけましょう。

 

フィンランドの人たちは、考えていることと行動していること/言っていることに矛盾がありません。

だから、相手の言っていることが、相手の考えていることと矛盾していることがある、とは思わないのです。

自分の心を偽らない、言っていることと考えていることが同じ、そんな人が多い気がします。

 

愛想笑いをしない

あなたが留学生と英語で話しているとき。

正直なに言ってるか全然聞き取れないけど、相手が笑ってるから笑っとこ… とか、

全然面白さがわからないけど、相手爆笑してるし、愛想で笑っとくか…

という時、ありませんか?

 

フィンランドの人たち(北欧の人たち)は、こういう状況では怖いほどポーカーフェイスです。

私がジョークを飛ばしても、面白さが理解できなかったときは、真顔で

え、ごめんわかんない。どういう意味?

と返されます。

ここでも、「心と言動に矛盾がない性格」が露呈するのです。

「面白くないなら、笑う必要ないじゃん。なんで無理して笑うの?」

それが彼らのマインドなのです。

 

また、プレゼントをもらったときも、料理を食べるときも、

オーバーリアクションしません。

心では喜んでいるので、リアクションが薄くてもきっと心配しなくて大丈夫です。

【続編】味に正直なフィンランド人
正直なフィンランド人はごはん時も気持ちに正直。他人が作った料理にも正直。

 

頼み方がぶっきらぼう

もうこれいつもやっちゃうのよね!ごめんねスーイ!

人になにか頼み事をしたり、提案するとき、

フィンランドの人はたまに Please や Can you~?を言い忘れることがあります。

「Grab that bottle for me!」

「Be quiet for a moment!」

など、文だけ見ると、命令しているように、ぶっきらぼうに聞こえますね。

 

実は、フィンランド語では、人に何か頼んだりするときに Can you や please に当たる単語を用いません。

だから英語でしゃべっている時も、ついついCan you や please を付けるのを忘れてしまうんですね。

 

何も話さず真顔なのは、恥ずかしがってるから

フィンランドの人はシャイな人が多いと言われています。

確かにそうです。特に初対面の場合、表情がカチコチになっている人をたびたび見かけます。

しばらくその状態が続きます。

あなたが話しかけてばっかりで、相手は「うん」「へぇ」しか言わず、全く表情を作らない時がありますが、

それは相手があなたを嫌っているからではなく、ただ単に恥ずかしがっているだけです。

私も最初は誤解して「嫌われたのかな」としょんぼりしていましたが、

後から「恥ずかしがってんのか、な~んだ」と気が付きました。

 

沈黙を気まずいと思わない

こちらで紹介しましたリンヌちゃんの言動からわかると思うのですが、

フィンランドの人たちは、沈黙を苦と感じません。

 

日本では、仲いい友達は常に話しているもの、沈黙は気まずいもの、という概念がありませんか?

内向的な性格の私はそれに縛られ、誰かと長時間話すことが苦で、

「話すことが思いつかない私はコミュニケーション力のないダメな奴なんだ」と思っていましたが、

フィンランドに来てみたら、私みたいな人がたくさん、のびのび暮らしていました。

 

「話すことがないなら黙ってればいいじゃない」
「その人の沈黙は尊重しなきゃ。その人が自分の時間を楽しんでるんだから」
と、またも彼らの「心と言動に矛盾がない考え方」が顔を出します。

プライベートの壁が薄い

最初はちょっとシャイなフィンランド人ですが、

いったん打ち解けると、ものすごい勢いで仲良くしてくれます。

特にコテージには、ちょっと仲良くなるだけですぐに招待してもらえるのです。

 

私のフィンランド人の友人たちは、仲良くなったとたんに

「ねぇ今週末コテージ来る?」

「明日うちに遊びにおいでよ!」

「ねぇ次の休暇に私の実家で過ごさない?」

などなど、自分のプライベートな空間を、なんとなしに友人と共有します。

 

また、フィンランド人のご家庭を観察していると、

毎週末、娘の友人がお泊りしにきたり、息子の友人が家族全員と仲が良かったり、

「家族」という “とりで” がないに等しいのです。

ほら、ムーミン一家も、ことあるごとによそ者を迎え入れています。

ドアがいつも開かれている、ちょうどあんな感じです。

 

仲良くなった友達は、一生の付き合い

みなさんは、昔は親友だったのに、今はもう全然連絡を取っていない。今なにやってんのかな~…。

なんて、仲良かったはずの友人が、気が付いたら疎遠になってしまったという経験はありませんか?

 

フィンランドの人たちは、一度とても仲良くなった友人は生涯をかけて大切にします。

友人は一生の宝物!

現に、私の周りのフィンランド人たちには、幼少期からの長年の付き合いを保っている人が多くいます。

また、遠距離になってしまっても、1か月に一度くらいは必ず友人に連絡をし、相手の近況の確認をします。

物に頓着しない、友達との時間こそが一番大切… そんな考えも伝わってくるのです。

ここにも、ムーミンとスナフキンの強く長い友情に似たものがあります。

 

他人の話を全く聞いてない時がある

これは個人的に超 “あるある” です。

友人たちが、考えることに集中しすぎてしまって、

相手の言っていることが全く耳に入ってない状態に陥る瞬間を多々目撃してきました。

 

実際に会話を再現してみると、こんな感じです。

ねぇ、ヨエンスーにはオオカミはいるの?

……………..いないと思う。

そっかー(一言で会話終了やん)。
………ところでさ、来週の課題がたいへんでさ、手伝って..

でも最近オオカミはフィンランドの西側にも広がってるみたいで、フィンランド全域に生息地を広げているよ。

 

(あれ、わしの話全く聞いてないやん)

ヨエンスー周辺の森の中にはいるんじゃないかな。僕はまだ見たことがないけど、きっといるはず…どうかな。

ふ、ふ~ん。。。

と、こんな感じで、

相手の質問に真摯に応えようとするあまり、一人で考え込んでしまって、

周りの会話が全く耳に入らない状態に陥るようです。

そして、自分が満足する質問を返せた、と思うまで、考えて話し続けます。

最初はちょっと面食らいますが、頑張って答えようとしてくれているので暖かく見守りましょう。

 

自虐ネタに全力を尽くす

フィンランドの人たちは、自虐ネタが得意です。

相手の体型や顔、年齢をいじって笑いを取るようなことはしません。

むしろ自分の失敗談など、自ら自分の恥ずかしい部分をいじる笑いの取り方をします。

“Finns are just born to bash ourselves”
~フィンランド人は自らをバッシングするために生まれてきた~

– リンヌの格言

また、自分を滑稽に見せることで笑いを取るので、

普段は恥ずかしがり屋のくせに、しかるべき時に全力でふざけます。

さらにお酒が入ると、それに拍車がかかる感じです。

 

褒められるのが苦手

シャイなフィンランド人を褒めちぎってみた結果。
シャイで有名なフィンランド人男子を、試しに褒めちぎってみたら...

こちらで紹介しましたが、フィンランドの人たちは、褒められるとどうしたらいいか、

なんて言ったらいいか、わからなくなる人が多いです…(笑)

自分たちをバッシングすることに慣れているので、褒められると混乱してしまうようです。

 

“ありえないこと”に対して爆笑する

フィンランドの人はありえないことに対して爆笑することがあります。

高橋 絵里香さんの「青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記」を読んだことはありますか?

この本の以下の場面が、よい説明になると思います。

「日本の学校でも、いねむりはとてもできないな。もちろんそうじゃない先生もいたんだけど、私がいた中学校には、いねむりの他にも忘れ物をしたり、言うことをきかないと、殴ったり……背中を蹴ったりする先生がいて……」
「殴る」「蹴る」という単語には、いま一つ自信がなかったので、拳や足を振りあげたりというジェスチャーを交えて説明した。
ところが、思いもよらない反応が返ってきたのだ。

「わはははは!」
アンをはじめ、ファルザネもアナスタシアも、先生までお腹をかかえて爆笑してるのだ。
「えっ?!ここ、笑うところじゃないはずだけど?!」

 

高橋 絵里香 「青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記」

もしかしたらフィンランドだけの特徴ではないのかもしれませんが、

こうした日本の体罰の実態は、彼らの予想を超えていたため、ありえなさすぎて笑い出したんですね。

私も同じような経験をしました。

ある時、フィンランド人のお宅にお泊りしたのですが、

そのご家庭には香港から、ちょうど当時の絵里香さんくらいの子がホームステイしていました。

その子を紹介してもらった際、ホストマザーがおかしそうに笑いながらこう言ったんです。

「ねぇ、聞いて!この前、この子が香港の友達グループに写真を送ったの。

そしたら、香港の友達が『あんためっちゃ太ったね』ってみんなでこの子を笑いものにしたのよ。

もーーーおかしくって!(笑)アッハハハハハハ」

と、ついにはファミリー全体で笑いだしました。

 

私はむしろその話を聞いてとても腹が立ったので、なぜファミリーが笑ってるのかわからず、

ぽかんとしていましたが、彼らは「人の体型をあざ笑う」ことがありえなさすぎて笑っていたのですね。

フィンランドで、相手の体型のことを言うのはとても失礼にあたります。

一度、ある留学生が、あるフィンランド人の友達のふくよかな体型について少し触れてしまったことがあり、

見るからに空気が悪くなったことを思い出します。

 

急がない、走らない、焦らない。

フィンランドに滞在する中で、ある日ハッと気が付きました。

ランニング目的以外で、急いで走っている人を見たことがないのです。

急いでいても、絶対に競歩スタイル。

(現に彼らは歩くのが普段から早いので、結構、徒歩で間に合います)

遅刻しそうになって中心街を駆け抜けているのは私ぐらいで、いつも周囲の視線が痛かったです。

 

また、そもそもフィンランドの人が焦ってる状態を見る機会が少ないのです。

忙しい時、余裕がない時ほど、コーヒーで一服、精神を落ち着かせます。

1日2回のコーヒーブレイクはフィンランドの人にとってなくてはならないものだし、

一日の終わりに、趣味に夢中になったり、家族との団らんの時間を作るのは必須。

その時間を侵食するような仕事は、そもそもやっている意味があるのか?

人生は仕事だけじゃない、生活の質を高めてこそなんぼ、という考えがあるようです。

そのため、いつもどこか落ち着いていて、せわしなさから離れている人が多いです。

 

睡眠時間が長い

日本人の睡眠時間は28カ国中最短 最長だった国は……?
日本人の睡眠時間は主要28カ国の中で最短――心拍計などを販売するポラール・エレクトロ・ジャパンが世界のユーザーデータをまとめた結果、こんな結果が出た。

この記事、結構衝撃的でした。

日本人の睡眠時間は28ヵ国中最短で、一方最長だったのは… フィンランド!!

睡眠時間長い族に生まれた私としては、今すぐフィンランドに逃げたい…。

 

フィンランドの友人たちと話していると、

今日ちょっと眠い…昨日睡眠時間6時間だけだったんだ。

とか、よくぬかしてます。

 

私が学生の頃は、

昨日6時間寝た~!

と言うと、「あんた寝すぎ!(笑)」とよくからかわれたもんです。

「日本に生まれてたらあなた持たないよ…」と心の中で嫉妬してます。

 

自然との距離

みなさんは、自然の中で過ごすことはとても健康に良いことを知っていますか?

実は、自然の中で過ごすことのメリットは、ストレスが下がるだけではないのです。

自己肯定感、問題解決能力、学習へのモチベーション、人間関係、認知能力など

様々な能力が向上することが多くの研究で明らかになっています。(American Institutes for Research, 2005等)

総合して、フィンランドでは自然で過ごすことは幸福度を向上させると考えられており、

自分の時間を楽しむ場所、自分の心のメンテナンスの場所として、自然が認識されています。

自然は人々の生活の一部であり、自然に自らのアイデンティティを見出すのです。

 

フィンランドでは、こうした自然の重要性は社会の共通概念として認識されており、

幼少期から、自然で過ごすことはオプションではなく、半ば義務となっています。

フィンランド人は幼少期に自然でのサバイバル法を身に着け、

気温がマイナスでも正しい服装を準備して外で遊ぶ術を学びます。

また、幼少期の自然の中での経験は、後に環境問題に関する関心や自然保護の意識を育てることにも貢献しますから、

幼少期に自然と触れ合うことは、何よりも大切と考えられているのです (Wells &Lekies, 2006)。

 

大人になっても、コテージに行ったり、自然を求めるのは、小さいころから自然に触れているからなのですね。

 

“家族との付き合い方” 編

家にお呼ばれしたときのやり取りがない

>日本

あなたが友人に誘われて、その人の実家に遊びに行ったとします。
そうなると、とても親しくしている家族でない限り、

「向こうのおうちにお呼ばれするんだから、お菓子持って行かなきゃ」
「友人の親に会ったら、しっかり挨拶しなきゃ」

と、いろいろ身構えることがあると思います。

また、ホスト側も

「お友達が遊びに来るから家を綺麗にしておかなきゃ」
「お菓子やお茶を出しておもてなししなきゃ!」
「爽やかな笑顔と声でお迎えしなきゃ!」

と、こちらもいろいろ身構えなきゃならないことがありますね。

 

フィンランドでも多少はこのようなおもてなしもありますが、

基本的にもうちょっとストレスフリーです。

 

<例①>

ある日、フィンランド人Aとその他数名と遊んでいたところ、

「家に卓球台あるから家で遊ぼ」ということになり、急にAの家に大人数で押しかけました。

家に入ったとたん、その家のお父さんがリビングでコーヒーを飲んでくつろいでいて、

「あっ!こ、こんにちは、お邪魔してます」

「….moi。」

お邪魔してしまった!!とすごく焦ったのですが、

お父さんは微動だにせず、ソファーでコーヒーを飲みながら、ちらっとこっちを見ただけでした。

 

<例②>

フィンランド人Bのお宅でクリスマス休暇を過ごした時。

(まず見知らぬ人である私たちをクリスマスに滞在させてくれただけでも驚きですが)

Bの家族はほんとうに私たちを家族の一員のように扱ってくれ、

私たちを特別扱いしないのが、逆に心地よかったです。

もちろん、そりすべりやボーリングに連れて行ってくれたりといったおもてなしをしてくれましたが、

基本は放っておいてくれて、気が向いたら「ボーリング行くけど来る?」と誘ってくれたり。

表現が難しいですが、エネルギーを注ぎすぎないおもてなし、が心地よかったのです。

 

フィンランド人ってどんな人たち? — VisitFinland.com
ある意味フィンランド人は変わり者で、時には現実と違う自分たちのイメージを伝えるのをひそかに楽しんでいたりするのです。

フィンランド人の家に招かれた時こそ、彼らの真の姿を見ることができます。ドレスアップする必要もなく、正式な振る舞いも必要ありません。ざっくばらんなのが一番です。たくさんの食べ物と飲み物を振舞うのがフィンランド流のおもてなしです。ゲストが遠慮なくくつろいでくれることが、彼らにとってもっとも大切なことなのです。一生の友達の基盤はそこで築かれるのです。

visit finland

 

 

「友達の親」と友達になれる

日本では、友人の家に遊びに行っても、友人の親とはどこか一線が引かれていて、

友人の親と親しくなることはあまりないのではないでしょうか。

一方、フィンランドでは年齢の差による障害があまりないためか、

「友人の親」という認識よりかは、「自分の友達」として認識することの方がナチュラルなようです。

現に、私が仲良くなった “友人の親” は、フィンランドの「友達の日」に今もメールを送ってきてくれます。

家族と過ごすことを大事にする

フィンランドでは家族はとても大切である、とよく言われているようですね。

特に理由もなくクリスマスに実家に帰らないのは、とんでもなくありえないことのようです。

クリスマスだけでなく、イースター休暇やなんでもない週末、フィンランドの友人はことあるごとに実家に帰っています。

 

身内を卑下しない

日本だと、身内をほめられた時

「そんなことないわよ~、もううちの子ほんとに頭が悪くって、どうしたらいいのかしら」

と、悪く言うのが慣習になっていますが、

フィンランドで、自分の身内をほめられた際にこのように悪く言ってしまうと、

「え…なんでそんなこと言うの….」と引かれてしまいます。

素直に「ありがとう」と言うか、「自慢の子なのよ」とさらにのろけてもいいんです。

 

冬の靴下はおばあちゃんの手作り

これは性格というより、特徴なのですが…

フィンランドのおばあちゃんたちは、ずーっと編み物をしているそうで、

冬になると、溜まった毛糸の靴下や毛糸の帽子などを孫に贈ります。

というわけで、孫である私のフィンランドの友人たちは、おばあちゃんの作った靴下を山ほど持ってます。

私も一つもらいました(笑)

おばあちゃんたちは本当に上手に編みます。何も言われなかったら既製品かと思うくらいです。

親が離婚して、それぞれ恋人を作っている

これは賛否両論あると思いますが、フィンランドでは離婚は珍しいことではありません。

現に、私のフィンランド人の友人のうち、キリスト教のご家庭以外は、親が皆離婚しています。

親が恋人を作り、恋人は家にもよく来るのですが、そこに何かわだかまりなどは感じません。

お母さんはお父さんと離婚して、他に恋人がいるけど、それがどうかした?

「親は親の人生、自分は自分の人生」と、家族との時間はとても大事にする一方、

それぞれの立場は切り離して考える傾向があるようです。

 

“働き方” 編

出勤8時、帰宅は4時

私はあるフィンランド人の家庭にホームステイしていたことがありますが、

ホストの方は毎日朝8時に出かけ、必ず4時に帰ってきていました。

同い年のフィンランド人にこのことを尋ねてみたところ、

「そんなのフィンランドじゃ普通だよ。仕事ばっかりしてたら生活の質が落ちるじゃん」

とのことでした。

趣味の時間を持てない生活はあり得ないようです。

 

また、ある写真が趣味という人は、

「今日は写真日和のいい天気だから、会社に遅刻していく価値ありだな」

と、なんと平気で遅刻をしていました。

出社時間がフレキシブルだとこういうこともありです。

 

最近はサンナマリン首相が、なんと週休三日制を導入しようとしています。

極限まで効率性を高め、いかに自分の自由時間を確保するかは、

フィンランドの人にとってとても大切なことなんですね。

もちろん、必ずしも8時から4時というわけではありません。会社によって変わることもあります。

「サマージョブ」

サマージョブとは、夏休みの間だけ期間限定のバイトのことで、

フィンランドの学生たちは夏になるとこぞってサマージョブでお金稼ぎをします。

逆に、学校の授業がある学期中は、バイトをしている学生は少ないです。

フィンランドの学生は毎月補助金をもらえるため、学業に専念することができるのです。

 

仕事後の趣味

仕事が4時に終わりますから、仕事の後に趣味の時間が確保できます。

仕事で疲れすぎることもないので、仕事後の趣味の時間はめいっぱい楽しみます。

特に、フィンランドでは、アクティブなスポーツの趣味に傾倒する人が多いです。

体を動かすことは、健康を保つためにも必須と考えられているため、のようです。

私の知り合いの方々は、バレーボール、フロアボール、サルサダンスなどを趣味にしています。

 

“学校” 編

課題の締切や授業の出席のゆるさ

フィンランドの大学に留学していた時代の、私の一番のカルチャーショックでした。

ある日、フィンランド人の友人たちが突然、

「僕たち2週間くらい旅行に行くから、授業の出席の代わりに課題出してもらうんだ~」

と言ってきました。

彼らは本当に先生に「旅行行くから授業休みます。課題出してください」と言って、

本当に課題を出してもらい、先に課題をすべて終わらせて旅行に行ったようです。

 

また、私はある時、ある宿題の提出期限に間に合わず、

何か言わずにいるのも失礼かなと思い、先生に謝罪メールを出しました。

「すみません、どうしてもやる気が出なくて宿題の提出期限に間に合いませんでした。授業本当に楽しかったです。単位は結構ですので、ありがとうございました。」

すると、予想外の返答が来たのです。

「そういうときあるよね~!わかる~。でも君今までずっと提出物出して、授業も出席して頑張ってきたのに、最後の最後で提出せずに単位もらわないっていうのはとっても残念だよ。いつまでかかってもいいから、提出してごらん。待ってます」

…度肝を抜かれました。

 

フィンランドでは、テストは評価の上ではあまり重視されない、というのは有名な話で、

これは特に、小中学校では本当です。

では、テストで評価しないなら、何で評価するかと言うと、普段の頑張りを評価するのです。

普段どれだけ積極的に取り組んできたか、積極的に間違えた部分を反省しているか、等、

先生が普段から学生一人ひとり観察して評価しています。

 

さすがに大学では評価はテストや最終課題を基に付けられ、ほとんど日本の大学と同じですが、

「課題を遅れても出してほしい」と言ってくれた先生は、

点数や〆切ではなく、「学生が学習した」という努力を評価したい、という意図があったのでしょう。

評価の仕方や厳しさは先生によってだいぶ変わりますが、

だいたいの先生は課題の締切を、そこまで重く、厳格に考えていません。

先生も友達

フィンランドでは、先生のことも苗字ではなく、下の名前で呼びます。

メールでも、Dear Katri のように、呼び捨てで書き始めるのです。

フィンランドでは、子どもと教師の間に精神的な壁があることはあまり良しとされません。

特に小中学校では、子どもの悩みにすぐに気づけるように、

子どもたちが先生と日頃から友達のように話せる関係性が理想とされています。

大学でも、気兼ねなく相談できるように、質問があれば気軽に話しかけてねと、気さくな先生が多いです。

 

覚えるのは大切じゃない

驚いたのは、先生が「わからないことは素直に認めること」。

英語の単語が出てこなくて「なんていうんだっけ?」としょっちゅうアメリカ人の生徒に

聞くのはもちろんのこと、

授業内容でも、覚えていない部分があれば「ちょっと待ってね」と言って、

携帯を取り出して調べ始めます。

わからないことは恥ずかしいことじゃないし、覚えることはたいして大切じゃない。

覚えてなかったら調べればすぐに出てくる時代において、

本当に大事なのはその情報を使ってどう考えるか。

これは先生に限らず、フィンランドの人たちの基本的な考えのように感じました。

 

生徒に考えさせる

フィンランドの先生たちは、生徒にまず考えさせることを大切にしているそうです。

例えば、生徒が「このレポート、ここからどういう方向性で書いていったらいいかわかりません」

と聞いてきたとすると、

先生は「それはね、こうするものなのよ」と “答え” を教えるのではなく、

ヒントだけ与え、「自分で考えてごらん。それでもヘルプが必要だったらまたおいで」といった具合です。

 

大学の休学・留年は当たり前

私の友達の中で、約2人ほどは、大学を2年くらい休学して、インターンシップをしています。

学生の中には、大学中に就職したり、起業したりして、途中で大学を中退する人もいるそうです。

また、近年は大学の学部に在籍できるのは7年間までというシステムに変更されたようですが、かつては制限がありませんでした。

学生割引などを使えて補助金も出るし、家賃も安くしてもらえるので、大学生でいる方がいろいろお得な気がしますね。

というわけで、留年に対して日本の学生ほどマイナスイメージはありません。

就職でも、学歴や休暇に何をしていたかというよりも、「本人が実際に何ができるか」が最も重視されるため、

世界旅行してから復学、社会勉強してから復学、ということも気兼ねなくできるようです。

 

“おしゃれの概念” 編

デザインの必要性を知っている

日本の空港を離れ、フィンランドの空港に着くと、毎回そのデザイン性の高さに圧倒されます。

日本ではたびたびデザインは “オプション” であり、常に優先順位は低く、必然であるとは思われていません。

一方、フィンランドでは、デザインはほとんど “義務” です。

洗練された豊かな暮らしを営む上で、デザインはなくてはならないものとして認識されています。

中には、「公共建築を建てる際に、予算の何%かをデザインに当てる」ことを義務づけている都市もあります。

また、長い冬のおかげで家にこもる時間が増えた北欧の人々は、家の中をより心地よくするために、良いデザインを求めました。

自然に深いアイデンティティを感じるフィンランドの人々は、

家の中で使う日用品や、屋内の壁、公共交通機関、服など、あらゆる物体にまで、自然を求めることで、

身の回りに心地よさを見出したのです。

それが、フィンランドに自然モチーフのデザインがあふれかえっている理由です。

 

「機能的」重視なファッション

こちらは「あなたと同じ国出身の人をやって見分けますか?」という質問に各国の人が答えるという動画。

フィンランド代表は「フィンランド人はいつも実用的な服を着てるわ」と答えています。

自然と距離が近いがゆえ、服装は、いつでも自然の中で過ごすことができるように、

気が付いたら機能的な服になってしまっているのでしょうか。

 

私も、そもそもおしゃれの必要がないので、気が付いたら毎日機能的な服を着ていました。

むしろおしゃれしてたら、湖の淵に座ったり、草むらに寝転がったりできません。

自然の中で幸せなひと時を過ごすためなら、服装なんてどうだってよくなります。

 

 

 

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