フィンランドでの1年の留学を終えて帰国した私。
1年ぶりに見た日本は、どんな風に見えたのか?
日本をフィンランドと比較してみました!
私の超個人的な感想ですので、鵜呑みにしないように!
従業員が多い
フィンランドを飛び立ち、日本の空港に降り立った直後に感じたことですが、
税関などで従事している職員の数が、圧倒的に多くて驚きました!
フィンランドの空港の荷物チェック場には、せいぜい2~3人のスタッフがいるくらいで、
パスポートチェックの場にも、荷物受け取り口にも、職員はほとんどおらず、
(もちろん時によって変わりますが)どちらかというと静かな空間です。
(画像はイメージです)
一方、日本の荷物受け取り口には、
・人を誘導する人
・列を振り分ける人
・大声で「こっちですよ~!」と叫ぶ係の人(?)
という具合に、パッと視界に入るうちでも10名くらいの職員さんがいて、
声が飛び交う、活気にあふれたにぎやかな空間でした。
フィンランドの空港では、人員が少なく、言ってみれば「ほったらかし」状態なのに対し、
日本は「角を曲がる」「列を選ぶ」「列に並ぶ」という動作一つ一つに付き、案内人が一人いる、
といった具合です。
フィンランドの空港のパスポートチェックで、フィンランド語で応答された話。
建物がモノクロ
日本に着いた後、なぜだか「建物がモノクロだなぁ…」という印象を受けました。
そりゃあ東京のど真ん中にいれば別ですが、(ネオンサインとか、とってもカラフル…)
私が住んでいる田舎では、建物の外観はほぼ灰色で「コンクリート色」です。
一方、フィンランドでは、外観に色がついている建物が多いです。
レンガ色、白、クリーム色…など、
そこまで派手な色ではないので、滞在中はあまり気が付きませんでしたが、
日本に帰国してから「あ、そういえばフィンランドの建物には色味があったな…」と思い出しました。
町全体が、ワントーン明るい感じです。
蒸し暑い
私が帰国したのは、8月。日本では真夏の季節です。
飛行機から降りて、ボーディングブリッジに足を踏み入れた瞬間、
まるで熱帯植物園の温室のような、生暖かい重たい空気がボワァっと迎え入れてくれました。
フィンランドの真夏は7月頃ですが、夏真っ盛りの頃でもベタベタすることはありません。
湿気がなくカラッとしていて、直射日光もそれほど強くなく、風が強い日はむしろ肌寒いくらいです。
寒い年、暑い年と差が激しいので、その年にもよりますが、私が留学していた年の夏は、ユニクロの軽いダウンを着て過ごす日も多かったです…!
こうした寒すぎず、暑すぎない、快適なフィンランドの夏は、
自虐大好きフィンランド人さえも認める「天国」と呼ばれています。
それゆえ、「天国の夏」から日本の「猛暑地獄の夏」に帰ってくると、かなりうろたえます。
僕が夏の日本に行った時も、あまりの熱気に一瞬日本に来たことを後悔したよ…
フィンランドの冬の乗り越え方 (服装、日照時間、雪の多さ、について)
商品の種類がとても豊富
空港から出て、次に私は日本のスーパーに1年ぶりに入りました。
そして驚いたのは、陳列されている商品の種類の多さ!
本当に色とりどりの種類の食品が並んでいて、楽しくてテンションがあがるほどでした。
フィンランドのスーパーも、商品の種類は多いは多いのです。
例えば、乳製品。
「チーズコーナー」「牛乳コーナー」「ヨーグルトコーナー」「バターコーナー」といった、
各乳製品専用の長ーーーーい通路があり、
安いものから高いものまで、何十種類もの品物が販売されています。
これら乳製品に至っては、1年かけても全種類を試すことはできないくらいです。
しかし、一方で、乳製品以外の商品に至っては、それほど種類は充実しているわけではないのです。
例えば、フィンランドのスーパーにある魚の種類はとても乏しく、
四捨五入すれば「サーモン」以外の選択肢はほぼないと言っても過言ではありません。
そういった点で、
フィンランドのスーパーでは、商品の種類が豊富な食品と、乏しい商品の偏りがあるが、
日本は全食品においてまんべんなく種類が豊富だ、
と感じました。
牛乳やヨーグルトコーナーの写真はこちらに貼ってあります。
みんな髪が黒い
日本にいるとごくごく当たり前ですが、
街を歩く人ほぼ全員が黒髪というのは改めて驚いた点です。
フィンランドでは、いろんな髪色の人を見かけます。
金髪の人もいますし、茶髪、黒髪の人もいます。
さらに、金髪と言ってもアナ雪のエルサ並みに白っぽい金髪から、茶髪に近い金髪までありますし、
茶髪と言っても、こげ茶、栗色、黄土色の人まで様々です。
ちなみに、子どもの方が金髪の割合が高いよ。大きくなると髪色が暗くなるんだ。
さらになんと、彼らの髪色は季節によって変わるのです。
冬には、暗い茶髪の人も、夏になると明るい茶髪に変わります。
(何年もずーっと黒髪の私からすると、とても不思議な現象…)
というわけで、待ちゆく人々の髪色が黒に統一されている日本の景色は、
留学を終えた直後では、少し不思議な心地がしました。
ちまちまして見える
次に私が感じたのは「日本ってすべてがチッチャイ!」
・身長が低い
・スーパーの陳列棚が低い
・スーパーの食品のサイズが小さい
・道路の幅が狭い …
などなど、目につくものすべてが小さく感じ、
ちょっとした小人の世界にいるような感覚になりました。
日本とフィンランドの平均身長を比べてみましょう。
という結果でした。
女性、男性共に、日本人の方が低いようですね。
日本のスーパーの陳列棚がフィンランドのものよりも低く感じたのは、
日本人女性の身長に合わせて棚の高さが設計されているためかもしれません。
私は160㎝ですが、フィンランドのスーパーでは、
陳列棚の一番上はつま先立ちしなければ届かないです。
さらに、食品に関しても、フィンランドのものは日本のひとまわり大きいのです。
例えば、チーズ。この写真では大きさが分かりづらいですが、
一人用の小さなホールケーキくらいあります。
さらに、Fazer 板チョコは、友人曰く「PSP(ゲーム機)と同じサイズ」とのこと。
こんな大き目サイズに囲まれて1年過ごしているうちに、
いつの間にか日本のサイズ感はちんまり、可愛く見えるようになりました。
山が大きい
そう、フィンランドには山がありません。
あっても、日本人にとっては「ちょっとした丘」程度で、なんてことはありません。
普段から鋭い山に囲まれているノルウェー人は、地平線が見たくてフィンランドに移住し、
山が見たいフィンランド人は、ノルウェーに移住する、という小話もあるくらいです。
ちなみに私も地平線見たい派。
こういうわけで、フィンランド人には山に憧れを持っている人が多く、
日本の山の写真を見せるととても喜びます。
日本にいた頃はなんとも思わなかったちっちゃな地元の山も、
1年の平らな国での生活を終えた後では、
「おぉぉ、デカい!そびえたつ山の圧迫感が懐かしい!」と思ったのでした。
フィンランドの名山「コリ国立公園」の解説はこちら
ティッシュが薄い
フィンランドにない、日本の日用品と言えば「薄いティッシュ」!なんです。
私たちが慣れ親しんだ、薄くて柔らかいティッシュとは対照的に、
フィンランドのティッシュは、分厚くて、一見ナプキンのような風貌をしています。
それはなんのためかというと、フィンランドの冬の厳しさを乗り切るため。
フィンランドの冬はマイナス30度になるくらい厳しく、
そんな中散歩やサイクリングをすれば
たちまち鼻水が、蛇口から出る水のごとくドバドバ流れ出して、止まらなくなります。
日本の薄いティッシュでは、ひと拭きするだけでもうひたひたです。
だから私たちは、分厚いナプキンティッシュじゃなきゃだめなのよねー
こうして、フィンランドの冬を経験し、ナプキンティッシュ愛用者になった私は、
日本に帰ってきて鼻をかむと「うっっっす!!!柔らかい!!!鼻に優しい!!」
と改めて感動しました。
フィンランド滞在に持って行くべき持ち物すべて
別れの挨拶が長い
日本での逆カルチャーショック第一位は「別れの挨拶の長さ」です。
フィンランドでは、一言「Moi Moi」と言って、サッと解散するスタイルが一般的ですが、
日本では別れの挨拶が始まってから、実際に別れるまでが長い!
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フィンランドでの留学を開始したばかりの頃は、フィンランドの人たちのあまりにもあっさりしたお別れに
「えっ?今解散した?それともまだ続いてるの?」と戸惑うことが多かったのですが、
それに慣れてしまうと、逆に日本の挨拶の長さを不思議に思うようになりました。
(今はもうすっかり日本スタイルに戻りましたがね!)
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