フィンランドセンターとは
東京の南麻布、フィンランド大使館と同じ敷地内に位置。
当敷地内には、フィンランド大使館、ビジネスフィンランド、フィンランドセンター、商工会議所があります。
大使館は外務省の関連組織ですが、フィンランドセンターは教育文化省(文科省)の外郭組織であり、文化組織です。
フィンランドセンターの三本の柱:学術、文化、高等教育
学術:学術セミナー(トーベヤンソンやAI、高齢化社会についてなど)を開催
文化:建築、デザイン、絵画、カルチャーを切り口にしたイベントや展覧会を行い、フィンランドの隠れざる才能を日本に紹介しています。
高等教育:フィンランドと日本の大学間交流、留学の相談窓口、留学フェアなどを開催。現在では独自の留学セミナー、座談会をオンラインで定期的に開催中しています。
フィンランド留学についての情報が定期的に発信されています。
こちらのページによくある留学Q&Aや各種留学手続きについての資料を見ることができます。
【9/28のオンライン説明会の資料はこちらから】
カルチャー留学とは
概要
Finnish institute(フィンランドセンター)が主催する、
フィンランドの暮らしや文化を総合的に体験できる約1週間の短期留学。
2020年現在で5年目となるプロジェクトで、前秋の参加者は17名。
春と秋に開催されています。
フィンランドの政府の政策に「生涯教育」の提言があるほど、フィンランドでは生涯教育の概念が確立されており、カルチャー留学プログラムの基本精神となっています。
具体的にどんなプログラムなの?
秋と春で内容が少し違います。
秋はSaimaa湖、春は Puurijärvi-Isosuo 自然公園がメインです。
Pulla(フィンランドのパン菓子)の作り方を学んだり、
フィンランド語を学んで、実際にスーパーで使う練習をしたり、
現地のフィンランド人日本語学習者と交流したり、
スモークサウナ、湖飛び込み体験などがあります。
前回秋のプログラムでは、saimaa湖のほとりの森を探索しました。
春のプログラムは今年から開始されましたが、前回は西フィンランド学院(フィンランド語で受けられる、一番古い国民成人学校)に滞在。
ククサの新素材やそのサステイナビリティへの貢献を紹介してもらいつつ、森探索するなんてことも。
国民成人学校
現地では、国民成人学校にて学習します。
国民成人学校とは、デンマークのfolkehejskoleが前身のすべての国民のための学校で、
フィンランドでは30年前に輸入されました。
様々な、特定の技能を伸ばすことに注力している学校で、現在では全国に80校くらい設立されています。
国民成人学校での受講者は様々。
ギャップイヤー(大学に入る前の1年間)に受講する人もいるし、退職した人も受講しています。
おすすめポイント
カルチャー留学では、いろんな年代の人が気軽に参加できるということで、社会人も学生も、
年齢層を超えて知り合うことができるイベントです。
参加者から、お互いの人生から学ぶことがあったという声もありました。
それぞれのライフステージに合わせて留学の仕方は選択できます。
カルチャー留学は、いくつの方でも気軽に参加できる留学イベントです。
質問
学費について
まず、フィンランドの大学に正規留学したい場合は、半年間から可能になっています。
2017年までは外国人でも学費は無料でしたが、現在では学費はかかります。
一年間の学費は学部や専攻によってまちまちで、年間80万~200万です。
しかし、奨学金を各大学に申請することができます。
留学において、フィンランド語は必須ですか
上の質問の例外となりますが、
公用語であるフィンランド語やスウェーデン語で受講すれば、学士号と修士号を無料で受けられます。(博士課程はどの国籍でも無料)
英語で履修を完了することも全く可能ですが、IELTSでおおよそ6.5以上の英語能力は求められます。
生活の中でも英語のみで問題なく過ごせますが、
学校でsurvival Finnsihという最低限のフィンランド語を授業として学ばせてもらえるので、
学ぶことをおすすめします。
フィンランドで仕事を見つけたり、フィンランドでより深い経験をしたいという場合は、フィンランド語が必須になってきます。
フィンランド留学の年齢層は?
年齢は関係ありません。
フィンランドでは敷居が低く、主婦の方でも子供と一緒に留学することも可能です。
日本では社会人のための留学と、学生のための留学と、それぞれ窓口が分かれていますが、
フィンランドはそういったくくりはなく、
「学びたいときに学ぶ」という基本理念が存在します。
コロナで留学の見通しが立ちませんが、いつ留学再開できますか?
原則的には、この秋から留学できます。
基本的にはオンライン授業になりますが、
教授とのコンタクトや研究を現地でどうしてもしなければならないという場合は、
フィンランドに渡航することもできます。
専攻によってまちまちです。
留学を決める前にするべきことは?
基本的なことですが、
出願して、出願処理をきちんとそろえて、期限前までに出す。
それに尽きます。
また、留学で自分が何を勉強したいのかしっかり考えることです。
留学からの帰国後
<フィンランドセンターの原さん>
フィンランドに留学して、価値観が変わりました。自分を生きる、自分の考えを尊重しながら、
生きることがとても重要ということに気が付きました。
日本だと、この年齢になったら○○など、社会通念が多くありますが、フィンランドにはありません。
帰国後、自分はそれについてどう思うのか、と考える癖がつきました。
大学3年生の時に留学し、4年生で帰国し、海外で就職しました。
フィンランドでは車の免許は必要ですか?
よっぽどのドライブ好き以外必要ありません。
大学生活の中では公共交通機関で十分です。
公共交通機関は、学生であれば20~30%オフになります。
フィンランドでは自転車が学生の主な移動手段で、フィンランド人は雪の日も自転車に乗っています。
自転車も現地で中古で売り買いされるので、安く手に入ります。
プログラムによって費用が変わる どのくらい?
文系学科だと8000€(100万ちょっと)、デザイン系は高めで150万くらいからです。
詳しくは、studyinfo.fi をご覧ください。
デザイン系のバックグラウンドがなくてもデザイン系の留学できますか?
大学院でしたら、ある程度柔軟性はあります。
例えば、学士過程で環境系をやっていて、大学院でデザイン分野を勉強したい、等。
デザインといっても、環境デザイン、観光デザイン、北欧のデザイン、建築デザインなど様々あるので一概には言えませんが、
デザインを用いて、社会の問題を解決しようというアプローチであれば、何課程、修士課程であっても可能です。
大切なのはストーリーを組み立てること。
自分の勉強してきたバックグラウンドと、大学で勉強したいこと、今後取り組んでいきたいキャリア等を、つなげて説明できるようにすることです。
アアルト大学のデザイン学部の出願情報についてはこちらから。
フィンランドに留学する日本人が経験するカルチャーショックはありますか?
フィンランド人と日本人は国民性が似ていると言われています。
カルチャーショックは、強いて言えば、冬が厳しいことや日が短いことです。
こちらは特にヨエンスーについてですが、フィンランドの全域(特に南以外)に当てはまることも多く書いてあります。
冬の様子について理解を深めよう。
また、私の思うフィンランド人の性格やフィンランド社会の基本理念についてはこちらから。
学士過程に入る出願条件
ノルウェーでは、「大学に1年在籍」していないといけないという前提がありますが、
フィンランドにはそのような出願条件はなく、ファンデーションコースもありません。
ですが必ず、自分の行きたいプログラムの prerequisites / requirements をstudyinfo.fi にて確認してください。
大学の入試ってどんなの?GPAの基準は?
>入試について
学部と専攻によってだいぶ変わります。正確な情報は、各大学のwebsiteを確認してください。
一番敷居が低いタイプは、エッセーや志望理由書、学歴を書くだけというもの。
他には、試験をオンラインやフィンランドに受けに行くというパターンがあります。
フィンランド人学生はセンター試験のような試験を通り、その後各大学の自分の勉強したい分野の入試試験を突破しなければ大学に入学できません。
留学生にもそれ同等の学力が求められています。
また、授業の中にはディスカッション形式のものもあります。英語がある程度できないとついていけません。
>GPAについて
学士過程でどのくらいのGPAを取得しているかは考慮されますが、これといって決まった数値はありません。
正規留学をする方は、現地での留学1年目の成績を鑑みて、2年目に奨学金を得られるかが決まります。
どちらにしろ、GPAが高いに越したことはありません。
フィンランドの大学入試方法を完全網羅している記事はこちら!
奨学金の申請のタイミング
出願をするときに、奨学金の申し込みを同時にします。
合格通知と共にその合否が知らされます。
また、大学から合格通知が来てから7日以内に返事すれば、もれなく1年目の学費が50%オフになる、等もあります(学部学科によって様々)ので、
各大学の出願要件などをよく読んでチェックすることが大切です。
ここで見つからなかった質問は、この記事で見つかるかも!
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