フィンランドへ留学/移住予定のみなさんの中には
「チューター/ホームステイ先に何か持って行った方がいいよね…?」
「何を持って行ったらいいんだろう?」
とお悩みの方も多いでしょう。
そこで、今回は私のフィンランド留学時代の友達に
「日本人からもらいたいお土産」アンケートを取ってみました!
私の経験による、お土産選びのアドバイスも掲載しています。
是非最後までご覧ください!
アンケート結果
まずは、結果を見てみましょう!
何か残るやつがいい!
例えば…お箸とかお箸ケース (?)
つまり、小さくて実用的なもの!
有名な日本の本とか漫画かな。
日本語を学んでいる人なら日本語で、そうでないなら英語の方がいいと思う。
後は、抹茶か、質のいいハンカチ (?)
抹茶系!!
正直、食べものなら何でもいいわ(笑)
小さいどら焼きとかが入った和菓子アソートとか、梅飴とか!
あとじゃがりこはほんと最高!
手作りの木製の、いい感じのデザインの何か (?)
日本を象徴するものなら何でも!
ジブリグッズ一択。
お守り~。
壁や棚に飾るような伝統的なものが欲しいなぁ。
絵本とか、お餅系の食べ物もいいかもね。
とにかくお箸以外にして(笑)
以上、リアルな「欲しいお土産」の生の声でした。
ある人は「お箸が欲しい」と言っていたり、ある人は「お箸はいらない!」と断言していたり、
「人それぞれ」という印象ですね…。
無難なお土産
「全員欲しいものバラバラに見えるけど、結局どれがいいのさ!?」と思いますよね。
ここでは、今回のアンケート結果と、私の過去の経験から、
私が思う「失敗しにくいお土産」をまとめてご紹介していきます。
キットカット
フィンランドの人は、比較的「新しいもの好き」と言われているそうで、
確かに私の同世代では、見知らぬ日本の食べ物も面白がって食べてくれる人が多い印象です。
ただ、中には「知っている味しか食べたくない」という人ももちろんいますし、
特にお父さんお母さん世代以上の方はその傾向が強い印象です。
そんな中でも万人受けするのが「キットカット」。
フィンランドでもキットカットは人気で、親しみのある味です。
日本限定のお酒味のキットカットや、抹茶キットカットなどは、
「日本でしか買えない」というプレミアがついていることによって、日本からのお土産として喜ばれます。
お酒キットカットは、街中ではあまり見かけませんが、
日本の空港には大量に置いてありますので、渡航直前に購入すると良いかも。
ただし、中には「そもそもチョコレートが苦手」という人もいないわけではないので、聞ける人は先方に聞くとさらに確実!
お茶
お茶は、自信を持っておすすめしたい!と言えるほど、フィンランドでは大人気です。
筆者も渡航時には必ず一つ、お茶っ葉詰めを持って行きます。
日本のお茶と包丁は、だいたいみんな好き。
種類は、抹茶でも緑茶でもなんでもOK!
こちらも、苦手な人は全くいないわけではありません。
僕の友達は「緑茶って、海みたいな変な味だね」なんて言ってたよ..。
こちらも、お茶が好きかどうか、事前に聞ける人は聞いた方が確実。
日本の絵柄のポストカード
日本の風景などが書かれたポストカードも、失敗が少ないお土産です。
私は、フィンランドで出会った人たちとお別れする時に、
日本の風景が書かれたポストカードを配っていました。
とても好評でした!
ポストカードならば、
- 気に入った絵柄 → 家に飾る
- 気に入らなかった絵柄 → さっさと誰かに送って消費してしまう
というように、受け取り側に選択肢があるので、
受け取った側も「これどうしよう…」とはなりにくいです。
また、かわいいレターセット、メモ帳、付箋なども、女の子にはウケるかもしれません。
フィンランドは、あまり文房具売り場が充実していない上に値段が高く、
日本のような色とりどりの可愛いレターセットは珍しいのです。
インスタントラーメン
フィンランドでも日本のラーメンは大人気。
ヘルシンキでも何件かラーメン屋さんがオープンしましたし、
都会ではスーパーでも、日本のインスタントラーメンを取り扱っているほどです。
ただ、取り扱っているラーメンの種類は多くない&割高なので、
日本でしか手に入らないインスタントラーメンをいくつか持って行くと喜ばれます。
一部の人には大変喜ばれるお土産
日本の本やマンガ
日本の本やマンガは、フィンランドの方から頻繁にリクエストされるお土産です。
なんでもいいから日本の文庫本を持ってきて!
日本語の勉強に使いたいんだ。
私は日本語はあまりわからないけど、日本の漫画家さんの絵が好きなの。
どの漫画でもいいけど、できたら○○さん著の漫画、中古でいいから買ってきてくれない?
という感じです。
日本語を勉強している人には、日本語で書かれた本やマンガ、
そうでない人には、英語で書かれたもの(見つかればですが)でも良いかもしれません。
漫画だったら、日本語がわからなくても絵だけでも楽しめるから、
迷ったら漫画の方がいいかもネ。
意外や意外。フィンランドでは、日本語を勉強している/したことがある、という人は、
皆さんが思っているよりも結構多いです。
また、ドラゴンボールやワンピース、デスノートなどのアニメを知っているという人もチラホラ。
日本に興味がある、という人には喜ばれやすいお土産です。
植物の種
フィンランド人は自然が大好き。
日本でしか手に入らない植物の種は、自宅で植物を育てているお宅では、喜ばれるお土産です。
ただし、海外へ植物を持ち込むには少し注意が必要!
持ち込まれた外来種が、国の在来種に悪影響を与えないように、
各国で「持ち込み禁止植物」が指定されている場合があります。
持ち込み禁止植物リストは、植物防疫所HPから見ることができますが、
なぜかフィンランドの情報は掲載されていません。
「植物を是非持って行きたい!」という方は、植物防疫所お問合せ口から
持って行きたい種が輸入許可されているか聞いてみましょう。
ハンコ
私は一度、「相手の名前を漢字に当てはめて作ったハンコ」をプレゼントしたことがありますが、
それはそれは喜ばれました。
例えばね、相手の名前が「Teemu」だったら、
「艇夢」とかね。
ハンコ屋さんに頼めば、一番安くて1000円から、作ってもらうことができます。
外国の方にとっては、
- 自分の名前が、漢字で表されていること
- 「自分だけの」グッズ
という点に、魅力を感じるようです。
ただ、相手が「根っからの日本マニア」という人は、
自分の漢字名を既に決めている、という人もいるので、
勝手にこちらが漢字を決めてしまうとまずい場合もあります。
また逆に、「全然日本に興味ない」という人にとっては、「なんだこれ」と思われてしまうかも。
というわけで、少しトリッキーなお土産ですが、当たれば、とても喜ばれます。
「以前少し日本に留学していた!」という人や、「日本に興味がある!」という人には、
向いているお土産です。
面白フェイスマスク
フィンランドの女の子には、日本の化粧品に憧れを持っている人が多いです!
日本の化粧品と言えば、結構なんでも喜ばれますが、
ただの化粧品ではつまらない…という時におすすめなのが、これらの「面白フェイスマスク」!
私も、日本から帰る時には、必ず買って帰るんです!
- 日本製の化粧品
- みんなでワイワイ楽しめる面白さ
の2点において、女の子に喜ばれると思います。
フォロワーさんにも聞いてみた!
フィンランドの方にお土産を選んだ経験のあるフォロワーさんたちにも、
「喜ばれたお土産」のアンケートを取ってみました!
- 抹茶味のキットカット
- チーズおかき
- カレールー
- 2本指の靴下
- 白い恋人
- お好み焼きソースと、カレールウ
- インスタントの豚骨ラーメンと、カレールゥ
「カレールー」という声が多いですね!
実は私も先日、新しい食べ物が苦手で、お好み焼きやお寿司さえも食べれない!という
かなり保守的なフィンランド人の家族にカレーを振舞ったのですが、なんと結果は大好評!
何杯もお代わりしてくれて、また食べたいと言ってくれました。
というわけで、カレールーは喜ばれる可能性がかなり高い日本食かも!
私のお土産失敗談
これまで、おすすめのお土産を紹介してきましたが、
中にはウケの悪かったお土産もたくさんあります。
以下では、私のお土産失敗談を紹介していきます。
日本食全般ダメな人
私のフィンランド人の友人のご家族は、全員「新しい味」が苦手。
お好み焼きも、お寿司も、緑茶も、和菓子セットも、食べない/食べようとしません。
友人本人は日本食が大好きでなんでも食べるんだけどね…。
そのご家族が、日本食全般食べれないんだよね…。
私はこのご家族によくお世話になるので、何か喜ぶものをあげたいのですが、
日本に特に興味があるというわけでもないため、
未だに何をあげればよいのかわからず悩み果てております…。
お箸
あるアジア文化好きのフィンランド人の友人は、お箸を山ほど持っています。
韓国、中国、日本のお箸全種類を、合わせて10セットくらい持ってる(笑)
なぜかというと、毎年、お土産にとお箸を持ってきたアジアの留学生たちが、
最終的にお箸を皆に配り切れず、彼のところに置いていくからだそうです。
ただ、「お箸が欲しい!」というリクエストはあることにはあるので、
ケースバイケースといったところですね。
抹茶のお菓子
これはフィンランドでの体験ではなく、私がフィリピンで留学した時の体験です。
海外の方には「抹茶系のお菓子がウケる!」と聞いた私は、
フィリピンへの留学に、山ほど抹茶系のお菓子を持って行きました。
現地に着いても「I love Matcha!!」という声をよく聞いたため、
「あ、抹茶持ってきて正解だったな!」と思っていたのですが、
実際に抹茶のお菓子を食べてもらうと、予想外にまずそうな顔。
それを見た他の人たちは「あー…ごめん、遠慮しておくわ」と後ずさり…。
結局、現地で留学していた韓国人学生たちにすべてあげて帰りました。
このように、抹茶のお茶が好きであっても、抹茶フレーバーのお菓子が苦手、
というのは珍しい話ではなく、日本でも留学生の間で抹茶味お菓子が苦手な子をチラホラ見かけました。
海外の抹茶スイーツ等は、その国の人の舌に合うように味がアレンジされていることもありますので、
母国で食べていた抹茶と、日本の抹茶の味とのギャップに混乱してしまう、というのも一因かもしれません。
梅系のお菓子
梅系のお菓子は、かなりリスキーなお土産です。
私は一度梅飴をフィンランドへ持って行ったことがあります。
中には、「日本留学中に大好きになって、今では病みつきなの!」という方もいましたが、
私の周囲の友人たちの反応は「まあまあ」といったところ。
まあ、悪くないかな!
彼らは、その梅飴を両親にも試させたそうですが、両親は
「Interesting.」という反応だったそう。
フィンランドで Interesting は、だいたいは「まずい」と訳して良いと思います(笑)
お餅が意外にも不評
先ほどのフィンランド人のアンケート結果では「お餅系のお菓子」という回答もありましたが、
実は「お餅」は苦手な人が多い食べ物の一つ。
日本に留学していたフィンランド人の友人たちは、
「新年のパーティーでお汁粉を食べたんだけど、お餅が味しなくて…どうしても無理だった…」
とのこと。
また、私はフィンランドで留学していた時、一からお米をついてお餅を振舞ったのですが、
「なんかガムみたいで、味しなくてまずい」と言われてしまいました。
さらにさらに、フィンランドの地元の教会にて、小学生の子どもたちのための
「日本文化を知ろう」パーティーに参加したときのこと。
白玉団子とあんこを用意してテーブルに並べましたが、
勇気を出してひとかじりしたのはたった一人。
その子がまずそうな顔をしたのを見た他の子どもたちは、ますます怖気づいて
とうとう誰も食べずに終わってしまいました(笑)
ただし、「おせんべい」は挑戦してみる価値ありです。
僕はおせんべいが大好きなんだ!
フィンランドにも、おせんべいに似た「Riisikakku」と呼ばれる食べ物があります。
(Riisi=米、Kakku=クッキー)
というわけで、おせんべいは北欧の人にとっても、結構親しみのある味なのだと思います。
日本製のシャーペン
海外の人が喜ぶお土産!として、頻繁に紹介されている「日本製のシャーペンやボールペン」。
私も何度か海外の方にプレゼントしたことがありますが、印象としては「まあまあ」。
フィリピンで「書くたびに匂いがするペン」をプレゼントしたところ、大喜びされたこともありましたが、
フィンランドで、友人の妹に「とがり続けるシャーペン」をプレゼントしたところ反応がイマイチでした。
(ウェブ上でですが)少し調べてみたところ、フィンランドの小学校では「鉛筆」をよく使っているようです。
学校側がノートや鉛筆を教室内に常備しており、子どもたちはそれらを自由に使うことができるとのこと。
なるほど…スーパーで文具コーナーがあまり充実していなかったのも、そういう背景があるからなのかな..?
フィンランド文化とお土産
直接聞くのが一番いい!
さて、これまで散々おすすめのお土産について語ってきてなんなんですが、
結局は「直接聞くのが一番いい」です。
実は、フィンランドはプレゼントをあげる時には、何が欲しいか「率直に聞く文化」。
- 誕生日にも「何が欲しい?」
- クリスマスにも「何が欲しい?」
- 結婚式では、新郎新婦が欲しいものリストを作り公表
という具合に、サプライズをする場面でもネタバレが多いです。
この前、フィン在住日本人の友達に聞いた話ですが、
「誕生日何が欲しい?」とフィンランド人家族に聞かれて、「いい友達と美味しいごはんがあれば、十分だよ」と返したところ、
プレゼントとして、本当にカレリアンピーラッカ(フィンランドのおにぎり的存在)をもらったそうです(笑)
なので、もうホームステイ先が決まっている、チューターが決まっている、など
相手ともう連絡が取れる状況にある人は、直接聞いてしまうのが一番でしょう。
留学生のための、お土産選びのヒント
私がフィンランドに交換留学した時は、
「チューターにお世話になるんだから、何かおしゃれな箱に入ったお菓子とか、献上した方がいいんじゃないかな?」
など気にしていましたが、あまりかしこまったお土産は必要ないです!
日本では、何かお世話になった/お世話になる相手には、その都度ちょっと素敵なお菓子を持って行ったりしますが、
フィンランドではあまりそういった文化はありません。
私は、最初の内はフィンランドで何か助けてもらう度に、何かプレゼントをしていましたが、どうやら日本の文化なのかな…?と気が付いたのは後のこと…。
フィンランドでは友達同士での助け合いの文化が浸透しており、「お互い様」精神が根っこにあるようです。
また、あなたが留学生の場合、お土産はみんなに配れるものだと便利です!
フィンランドでの留学生活では、留学生仲間や現地の友達と集まってピクニックしたり、
部屋でパーティーしたりと、大勢で集まってアクティビティをすることが多いです。
そういった場で、みんなで日本のお菓子テイスティング会ができると盛り上がります。
キットカットや、和菓子アソート、じゃがりこ系、後は「するめ」や「チータラ」などの “おつまみ系珍味” も一か八か持って行くと楽しいかもね。
というわけで、留学生は「誰かひとりへ向けたお土産」というよりも、
「大人数でワイワイ楽しめるお土産」を意識して選ぶのがおすすめです。
反応は薄め
フィンランドの方は、プレゼントをもらった時の反応が薄めです。
もちろんそうじゃない人もたくさんいるけどさ。私みたいにね(笑)
内心すごく喜んでいたとしても、表情をあまり変えずに「ありがとう」と受け取ったりと、
日本人にとっては、なんだか物足りない反応…。
もし「あれ?反応あまりよくなかったな…?」と思っても、あまり気にしなくて大丈夫かも。
ベジタリアンやビーガン、アレルギーに気を配ろう!
フィンランドでは、
- ベジタリアン
- ビーガン
- グルテンアレルギー
- ラクトース不耐症
の方が、日本と比べてとても多いです。
そのため、食べ物を贈る時には、原材料を確認する必要があります。
例えば、普通のキットカットには乳製品が含まれているから、ヴィーガンの人には贈れないね…。
こういう理由もあって、できれば「相手が欲しいものを直接確認する」方が安心で確実なのです。
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