北欧の景色とムーミンの世界に入り浸れると人気のムーミンバレーパーク(メッツァ)。
ここでは、フィンランド大好きな私が、あえて文句を並べ立てることで、
現地レポをより現実的にお伝えしたいと思います。
アクセスが悪すぎる
まず、アクセスが本当に悪いです。
徒歩でお越しの場合は、電車とバスを乗り継いで行かなければならず、
東京の周辺県から出発した私たちは、往復合計で4時間以上かかりました。
さらに、電車も(場所に寄りますが)だいたい数回の乗り換えが必要になり、
精神的にもストレスがかかります。
アクセスの悪さの欠点は、
② 夜のショーが見れないこと
① 疲労が増す
ムーミンバレーパークのある場所には、実は「メッツァビレッジ」というもう一つのエリアがあり、
ムーミンバレーパークに行きつくには、メッツァビレッジ園内を通っていかなければなりません。
ということで、現地に着いても、ムーミンバレーパークに入園するまでに結構歩きます。
電車の乗り換えも相まって、到着するころにはそこそこ疲れてしまいます。
お年を召された方は特に、遠方からの来訪は少し大変かもしれません。
② 夜のショーが見れないこと
冬のムーミンバレーパークでは、
夜に「WINTER WONDERLAND in MOOMINVALLEY PARK」と称される、
オーロラプロジェクションマッピングのショーが開催されます。
(18時30分、19時00分、19時30分の3公演)
また、「エンマの劇場」では、一日に数回ムーミンキャラたちがゲストと写真を撮るために会いに来てくれるのですが、
閉演間際まで滞在すれば、園内に滞在している人が少なくなり、キャラ全員一人占めなんてこともできます。
ですが、これらはパークに最後まで残れる人だけが堪能できる、アドバンテージです。
電車のラッシュ時間を避けたい人や、終電時間が気になる遠方からの来訪者は、見送らざるを得ません..。
「ムーミンバレーパーク専用電車」なんか、いつかできると楽ですね…。
北欧感が感じられない植生
① 景色が日本!
個人的に一番残念だったのは、景色があまり北欧に似ていない ということ。
一番残念と言っても、こればっかりはどうしようもないのかもしれませんが、
目に入るのは、もみじ等の「ザ・日本の風景」。非常に みやび な眺めでした。
北欧と言えば、白樺、アカマツやトウヒ。
まっすぐに空へと伸びる木が、つんつんつん…と並ぶ北欧の森と比べると、
うっそうとワサワサ茂る、藪やくねくねと曲がる日本ならではの森は、
それはそれでいいけれど、やっぱり、北欧とは違うのです。
また、湖を久しぶりに見れたのは嬉しかったものの、湖が綺麗ジャナイ…。
しかもめっちゃチッチャイ…。フィンランド人はきっと「池」と呼ぶでしょう…。
ムーミンバレーパークに行っても、やっぱり「あぁ…フィンランド行きたい」という気持ちは強まる一方。
② 草花も日本!
園内に人工的に植えられている草花にも、北欧感は感じられません。
フィンランドと言えば、すずらん、ベリー、ヤナギラン…。
(フィンランドの雑草、ヤナギラン。とってもかわいいです)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%8A%E3%82%AE%E3%83%A9%E3%83%B3
一方、ムーミンバレーパークの草花は、やはり日本で入手できる日本でよく見るもの。
花が咲き乱れて綺麗だけど、フィンランドというよりは「日本人がイメージする北欧」という印象。
気候が違うので仕方ないです..。
③ 舗装された道
フィンランドの森の中の道は普通舗装されていません。その田舎臭さが魅力なんです。
ムーミンバレーパークは園内、歩く部分はほとんど舗装されているため、
「森」に遊びに行く、という感覚は失われ、やはり「テーマパーク」感が強め。
範囲の制限された、作られた道の上を延々と歩くので、途中つまらなくなったり、足が痛くなったり。
しかし、舗装道路であることによって、ベビーカーにも優しく、雨の日にも服を汚すことはなくなります。
こちらも致し方ないですね…。
フィンランド人が一人もいない
「フィンランド人に会えるかな…?」という淡い期待を抱いていましたが…
フィンランドの方はいませんでした。
スナフキンもミィも、みんな再現度高いのに、一人としてフィンランドジンジャナイ….。
看板もすべてフィンランド語で書かれているのに、フィンランドジンイナイ…。
せめて、園内の挨拶を Moi にしてはどうでしょうか?
お金儲けの香り…
ムーミンバレーパークの中は、隅から隅まで、ショップがとっても多いです。
アトラクションと同じ数、いやそれ以上あるのではないでしょうか?
半ばショッピングモールに来たような感覚になります。
お金もうけの匂いがちょっと強め…。
「ムーミンのお話」が好きであって、「グッズ」が好きというわけではない、
という人にとっては、お店に力が注がれている分、満足度が少々薄くなるかもしれません。
また、バレーパークの入場料は大人2500円、1デーパスは大人4200円。
安い入場料の方を選びがちですが、
入場料の方を選ぶと、園内のアトラクションがほとんど有料(1000円)になってしまいます。
このアトラクションを体験しよう、とすると有料。
ムーミンと写真撮ろう、とすると有料。
ムーミンのおうちを全部見たい、とすると有料。
どこを向いても「有料」の二文字で、毎回がっかり感が否めません。
一方、1デーパスは、
アトラクションの数(アトラクションらしいアトラクションは4つほど)を考えると
ちょっと高いなぁ…と思います。
商品の値段が高い
最初に入ったところにある、メッツァビレッジの建物。
2階には、北欧デザインの商品の数々が展開されています。
オシャレで、北欧各国の品物が一同に会す場所はなかなかないため、
スウェーデン、デンマーク、フィンランドの商品が同時に見れる場所という点では良いなと感じます。
(ノルウェーやアイスランドも置いたらいいのにな。なんでないのかな…)
ただ、2階に販売されている商品はなかなか高額のものばかりで、手が出しづらいです。
目の保養には良いですね。
1階に行くと、もうほとんどが日本の郷土品や地元のお野菜で埋め尽くされていて、
一気に北欧感が失われ、地方の「道の駅」感が優勢に。
統一性がない、というのか、なんだかあれやこれや欲張るあまりに、お金儲け感が出てしまっている感じです。
これはこれで楽しくて良いですが、あまりごちゃごちゃするとなんだか安っぽさが出てしまうので、
販売商品の選択は慎重に行いたいところですね。
(こちらの画像はバレーパーク内のお土産屋さんであり、メッツァのお店ではありません)
フィンランドの商品が少ない
(ムーミンの世界はフィンランドが舞台とは限らないですが)
フィンランド(北欧)がテーマのパークとあって、
フィンランドの懐かしい食べ物が手に入るかと期待して行ったものの、思ったより品揃えはありませんでした。
ちょこちょこと、フィンランドで見たお菓子がありましたが、
Fazerのチョコレートくらいしか、「あ!これよこれ(泣)」と思った商品はありませんでした。
FazerチョコレートといってもほとんどがGeishaであり、
欲しかった定番の板チョコはありませんでした。
チョコの値段もちょいお高めです。(送料を考えれば妥当かもしれない)
Lumeneの化粧品とかくらいはあってもよかったのではないでしょうか。
フィンランドのお菓子が恋しい…

ロングビールがあったのは嬉しかったです。
また、1階の「biokia smoothie」というお店でカレリアンピーラッカを発見したのですが、
カレリアンピーラッカはなぜか中身がおかゆではなく「ベリー」でした。
ベリーのピーラッカは見たことが無かったので、なんだか面食らって見送ってしまった。
できれば、普通にポテトかおかゆがよかった…。
ちなみに、なぜかこちらで紹介した、「棒付きタワシ」は売っていました(笑)

Robert’s Coffee の品揃えのなさ
Robert’s Coffeeとは、フィンランドにあるコーヒーチェーン店のこと。
フィンランドのヨエンスーにあるRobert’s Coffeeはシャーベットが本当に絶品!
種類も豊富にあって、店内は落ち着いたシックな雰囲気。ケーキも負けじと絶品です。
と、個人的に思い入れのあるお店だったので、
ムーミンバレーパークに店舗があると聞いてワクワクしながら訪れたのですが、
ちょっと期待外れでした。
① 品数の少なさ
品数が、フィンランドのものと比べて少なかった。
シャーベットは、確かチョコ、バニラ、マンゴーの三種類で、ケーキも小さなショーケースに少しだけ。
しかも、ガラガラの平日にもかかわらず、(絶対に欠かしてはならない)シナモンロールが品切れ..!!!
現地にはないはずの商品も、あれこれ付け足しされていました。
日本向け(?)メッツァの観光客向け(?)にアレンジされているのかもしれません。
② 場所の悪さ
店内の座席スペースは周囲のお店から丸見えで、落ち着いた雰囲気とは言い難いです。
隣はラーメン屋さん。
良かった点は、湖に面したテラス席があったことと、
食器やシャーベットの容器等、現地のものを使用してくれている点。
これだけでも懐かしくて嬉しかったです。
レストランのメニューに北欧感がない
できれば!一軒だけでもフィンランドの料理を出してくれるお店があっても良いのでは?
ムーミンバレーパークやメッツァビレッジの中には、レストランが数店存在します。
私たちはその中でも、コケムスの食堂とパンケーキ屋さんを尋ねましたが、フィンランド感はありませんでした。
(ムーミンママのテーブル)
① コケムスの料理
コケムスの1階レストランの料理は、どれもムーミンにこじつけた “見た目” 重視で、
フィンランド料理ではありませんでした。
(”彗星ハンバーグ”、”おさびし山のハヤシライス”、”緑の帽子パスタ”等、結局名前だけ…)
味は、テーマパークのごはんで、値段設定も結構高め。
フィンランド料理といっても、難しいことをお願いしたいのではないのです。
カレリアンピーラッカや、魚のフライのポテト添え、マッシュルームベーコン巻き、など、
簡単なものでもフィンランドを感じることはできます。
でもやっぱり、たくさんのお客さんが来る中では、
テーマパーククオリティになってしまうのはやむを得ないのかもしれませんね。
② パンケーキ店
パンケーキ屋は、少しフィンランド感がありました!ホウレン草のホットケーキがあったからです。
ホウレン草のホットケーキは、フィンランド留学時代、
よくスーパーでパック詰めされたものを買って、貪っていた思い出があります。
そんな、おしゃれからかけ離れた、私の思い出の中のフィンランドの「ホウレン草ホットケーキ」と比べ、
ムーミンバレーパークの物ははるかに食べやすく、おいしかったです(笑)。
でも逆を言えば、バレーパークの物はホウレン草感が薄いのです。
食べていても、ホウレンソウの味はあまりしません。
甘い系のパンケーキの方も試しましたが、
少々量が多く、最後は甘さに耐え切れず、フォークの進みが遅くなりました。
フィンランド人のお友達も、苦しがっていました。
もう少しサイズを小さくしても良いのかもしれませんね。
また、パンケーキの食感も、フィンランドのものとは違います。
フィンランドのパンケーキと言えば、ふんわりではなく、”モチモチ”。
ムーミンバレーパークのパンケーキは、「日本で食べるパンケーキ」であり、
フィンランドのパンケーキではありませんでした。
フィンランドのパンケーキは簡単に家で作れます。こちらからどうぞ
と、えらそうに文句を並べたててきましたが、
フィンランド好きとしては「フィンランド」が感じられる場所を作ってくれたというだけで、
感謝でいっぱいです。
フィンランドが恋しくて恋しくて仕方がない、という時のエネルギーチャージとしてとても良い場所です。
ただ、遠い県(例えば四国とか)からわざわざムーミンバレーパークのために訪れよう、とは思わなかったかも。
それならお金を溜めてフィンランドに行きたい..!
フィンランド随一の名山で、湖の絶景を楽しもう!

フィンランドでも透明度が特に高い湖水地方の首都ヨエンスーで、
フィンランドの歴史と自然を堪能しよう!

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