フィンランドはヨエンスーに住んでいた私が、ヘルシンキに上京(?)したとき …
いつも見るカフェに、見慣れないお人形が…
アメリカのドラマの世界でしか見たことのなかった「ドラッグクイーン」を
直接この目で見たのはこの日が初めて。
なんだか嬉しくて、リンヌちゃんに報告したら、

あ、そう。
なんともリアクションが薄かった。
「今韓国に留学してる私の友達はドラッグクイーンクラブに入り浸ってるわよ」
ということで、彼女にとって特に新鮮味はなかったのかもしれない。
フィンランドのLGBTQ祭り
後から知りましたが、ちょうどこの期間、フィンランドはLGBTQ週間だったんです。
ヨエンスーでも、LGBTQの虹色の旗が橋を彩りました。
ヘルシンキでのLGBTQイベントは、もちろん国内最大。
2018年には参加者が10万人に達し、フィンランドでも最も大きなイベントの一つとなりました。
「ヘルシンキ プライド(Helsinki pride)」と呼ばれており、6月の最後の一週間にわたって開催されます。
(ミッドサマーの次の週であることが多いそうです)
催し物は、
・スポーツイベント
・パネルディスカッション
・美術展
・若者の夜の集まり会
・レインボーフェア etc..
そして、土曜日のプライドパレードでクライマックスを迎えます。
ヘルシンキの都市部を行進し、公園が最終地点。
その後は公園や市内のクラブなどでもお祭りが続くそうです。
フィンランドでのプライドパレードは、「SETA」という団体が1975年に定めた「Freedom day」が起源。
SETAとは、1974年にフィンランドで設立された性的少数者(LGBTQ等)の支援、啓発人権団体。
性指向・性自認・性表現を問わず平等と人の幸福を支援しているそうで、(参照)
フィンランドで1971年に同性愛が非犯罪化された後に創設されました。
北欧諸国で最も遅かった「同性婚合法化」
北欧と言えば「LGBTQ先進国!」というイメージがありますが、
フィンランドでLGBTQ関連の法律が整備されたのは、結構最近のこと。
同性婚を認める法改正が行われたのは2014年のことで、試行されたのは2017年です。
お隣の国々「ノルウェー」、「スウェーデン」が2008/2009年にすでに同性婚の合法化を済ませていることを踏まえると、
フィンランドは北欧諸国の中では、かなり保守的な方なのではという意見があります。
有名な人物で、同性愛者として知られているのはみんな大好き「トーベヤンソン」。
同性愛が違法で病気と見なされていた時代でしたが、自身のセクシュアル・アイデンティティを隠しはしなかったと言われています。

ムーミンのキャラクターの中には、「おしゃまさん」に相手の女性を、「トフスランとビフスラン」に自分と相手の女性の仲の良さを表現している、と言われています。
最近では、世界最年少の首相「サンナ・マリン」さんの両親が同性カップルであることが報じられました。
マリンさんが17歳の時にフィンランドで「同性パートナー登録制度」が開始されるまでは、
マリンさんのご家庭のようなレインボーファミリーは、まっとうな家族とは見なされていなかったといいます。

「すべての人は平等であると信じています」と述べたマリン首相。
同性パートナーに育てられたマイノリティーとしての経験を基に、
貧困格差や性差別等によって苦しむ人々の人権保護に、今後より尽力していってほしいですね。
その他参考文献
file:///C:/Users/d-a7y/Downloads/houmukenkyu_12_171_183%20(1).pdf
file:///C:/Users/d-a7y/Downloads/135sakuma.pdf
https://www.toben.or.jp/know/iinkai/seibyoudou/pdf/Finland_report2018_6-3.pdf
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